宅建従業者で条件を満たすと免除(実質5点獲得)になる分野。
一般の受験生にとって不利じゃないかと思っている方もいるはず(過去の僕です)
でも一度試験を経験した身として伝えたいのは全然不利じゃないし、捉え方にとってはむしろ有利になるということ。
当記事では宅建本試験における5問免除の立ち位置や学習のポイントを解説します。
宅建本試験における宅建業法の立ち位置、考え方
出題内容
5問免除科目は以下の単元に分けられます。
- 住宅金融支援機構法
- 景品表示法
- 統計
- 土地
- 建物
宅建業の従業者で条件を満たした方は解答義務がなくなり、問46〜50を得点したものとみなされます。(正確に言うとちょっと違いますが)
仮に合格点数を35点(50点満点)とすると、30点(45点満点)となります。
一見有利なように見えますが、5問免除者は試験時間が10分短くなります。
1問1分で解ける実力をつければ、普通受験者の方が5分の時間貯金ができる分有利という考え方も。
(とはいえ免除者のほうが合格率が高いのは事実)
得点目標
5点満点中の5点を狙いましょう。
年度ごとの難易度のブレが少ない『得点源』満点を狙うべし!
過去問と同じ問題が繰り返し出題されるボーナス分野。
わからない肢が出たとしても、問全体で意味がわからないというシチュエーションはほぼありません。
過去問の知識で択を絞れば正解にたどり着けます。
5点満点を十分に狙えるはず。
そのくせに偉そうに講釈たれてスミマセン!(切腹)
5問を5分程度で解けるので時間貯金がつくれる
ほぼ過去問と同じような問題なので、あまり迷わずに解答できるはず。
ここで作った時間貯金は小休憩やマークの見直し時間に回せます。
早く解く意識は必要なく、普通にやれば最終的にはこれくらいの時間で解ける実力が自然と身につきます。
学習のポイント
学習の範囲が狭いのもあり、過去問演習含め10時間も学習すれば常時満点を十分に狙えます。
覚える事項も他の科目にくらべるとかなり少なく、細かい数字の暗記もほぼ不要です。
本番で初見レベルの問題が出たとしても、学習した知識で選択肢を切りつつ、常識で答えれば十分得点可能でしょう。
宅建みやざき塾超重要ポイントまとめ集で要点を学習しよう
僕が5問免除で使ったテキストはほぼまとめ集のみです。
21年度受験時は5問免除編が無料で公開されていたので、ありがたく利用させてもらいました。
みんほしのテキストはほぼ使いませんでしたが、イラストがカラーで分かりやすいので、土地・建物の範囲は見ておくと理解が進むでしょう。
基本問題集をマスターすべし!
テキストで各単元を読み終えるごとに基本問題集を解きましょう。
そのときに正解肢以外もしっかり学習すること。
どうすれば正しい内容になるのかを全肢やるべし!
みんほしの基本問題集にはポイントがまとめられているので、理解がはかどります。
過去問12年分で知識の完全定着をすべし!
学習が進んでいれば9月くらいから時間を計っての過去問演習をすると思います。
12年分の過去問を解く中で都度解説を読んで間違った箇所の復習をしっかりやっていれば、十分な実力がつきます。
このとき統計は解かなくていいです。(問48は最新データを反映させるため、紙面ではカットされており、購入者向けにネットで公開されています。)
統計は最新のデータで学習すべし
統計の学習は古いテキストや問題集では失点の原因になります。
必ず最新のデータで学習・演習してください。
おそらく宅建みやざき塾で統計の資料を出してくれるはず。
あとは最新データに訂正された過去問でシミュレーションしておけば1点確定です。
学習時期は試験1週間前とかギリギリで大丈夫!
あまり早期に覚えても忘れるリスクが上がります。
直前詰め込んで試験開始すぐに問48を解いて忘れるくらいのテンションでちょうどいいです。
択で迷ったら非論理的な文章、不誠実な文章に注目
『土地』の問題で多いのですが、非論理的な肢が出ることがしばしばあります。
H29問49(土地)
低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。
答え 誤
普通に考えれば「は?」と言いたくなるような肢が出ますので、注意して見ましょう。
田んぼに使われるような土地ってイメージ的にブヨブヨしていて、軟弱じゃないですか?
このように、事前の勉強で見たことがない問題でも、その場で解答を作ることが十分できるはずです。
しっかり勉強していることが前提ですが『景品表示法』ではこれは顧客に不誠実じゃない?という考え方が肝になります。
消費者に重大な事実を隠す択は誤りであることが多いです。
どうしてもわからないときは誠実か否かで肢をふるいにかけてください。
おすすめテキスト・問題集など
詳しくは以下の記事にまとめてあります。
『宅建みやざき塾超重要ポイントまとめ集』と基本問題集・過去問を何度も往復することが合格への近道です。
まとめ:満点を取りつつ時間貯金を作ろう!
宅建本試験で時間貯金を作るのはなかなか難しいです。
2分で1問が目安ですが、見直しの時間や権利関係の難問へ多くの時間を割きたいと考えると、どこかで巻く必要があります。
その状況で試験開幕すぐ1問1分で5点取れれば後がかなり有利になります。
また、問われる内容もほぼ過去問と基本問題集から出るためその場での思考が必要ありません。
分からなくても常識で解けることもしばしば。
非宅建従業者こそ有利に戦えるということを証明しましょう!
正しい努力を続けていれば、必ず目標達できる!
できる!
できる!
頑張っていきましょう!