ども!守形レイジです!
2022年の6月に漢字検定を人生初受験した僕。
194点(200点満点)と圧倒的に合格したので、そのときの勉強法をシェアします。
この方法が最短かつ最楽でしょう!!
出題範囲、合格点数、合格率
まずは試験概要の把握をしましょう!
出題範囲は全常用漢字2,136字
常用漢字すべてが出題範囲となっており、その数2,136字。
数だけ見れば圧倒されるかもしれませんが、恐るに足りません。
中には読みだけで出題され、書き取りが出ない漢字もあります。
この辺は過去問分析が必要なのですが、後述する問題集をやればその辺の合格に必要な範囲をカバーしてくれている大丈夫です。
合格点数は200点満点の8割程度
合格点数は8割程度とだけ書かれています。
160点を上回る合格点になることはこれまでなかったので、160点取れば合格すると思って問題ないでしょう。
僕が受験したときの合格点数は155点でしたが、かといってこの点数だと試験によってギリギリ不合格になることもあるので、 目安にするのはあくまでも160点!
合格率
合格率は20%から30%ほどで、回によってブレがあります。
とはいえ、絶対評価の試験なので点数をとれば必ず合格することから、この数字にはあまり意味はないと思います。
これから説明する勉強方法を行えばほぼ満点近く取れるので、合格率を気にする必要はありません!
過去問から出題内容の把握、分析をしよう
基本的に満点を獲るつもりで勉強するのですが、どんな問題が出るのかを把握しておかないと学習計画が建てられないと同時に、 今日のスピードやモチベーションが上がりません。
漢検HPで過去問を眺めながら「こんな問題がでるのかあ」という程度で大丈夫です。
- 読み 1×30(30点)
- 部首 1×10(10点)
- 熟語の構成 2×10(20点)
- 四字熟語の穴埋め書き取り 2×10(20点)
- 四字熟語意味 2×5(10点)
- 対義語類義語の書き取り 2×10(20点)
- 同音同訓異字の書き取り 2×10(20点)
- 誤字訂正 2×5(10点)
- 送り仮名 2×5(10点)
- 漢字の書き取り 2×25(50点)
過去問はこちらでチェック!
問題集は『史上最強の漢検マスター2級問題集』一冊だけでOK!
この一冊を完全に覚えれば必ず合格できます。
試験中は見たことある問題ばかり出題されて、思わず
「これ進研ゼミでやったやつだ!」
って言いそうになりましたもん。
この漢検マスターのすごいところを紹介します!
- 問題カバー率が95%超!!
2012年以降の過去問題を分析済みなので、自分で過去問分析する必要なし! - 語句の意味が書いてあるので、辞書不要
問題カバー率95%超!
合格に必要な点数はおよそ80%。
この問題集は95%をカバーしているので、一冊を仕上げればブッちぎりで合格できちゃいます!
出る順を分析済みなので、自分で「ここが出るかも!」なんて分析をやらなくても(・∀・)イイ!!
語句の意味が書いてあるので辞書不要!
これがめちゃくちゃ助かりました!
漢字を覚える上で熟語や語句の意味は必須です。
他の問題集だとマジで問題しか載っていなくて言葉の意味がサッパリわからないということもしばしば。
実際に僕も中学生の時に3級を受けようとして挫折したのはここにありました。
意味調べが必要ないだけで圧倒的な時短勉強が可能になります。
音符(おんふ)と意符(いふ)を意識すれば、知らない漢字も読める!知らない漢字も書ける!
読めない漢字があっても音符に注目して、そいつを音読みすれば正解率がかなり上がります。
また、書き問題でも無理やり導き出すことができます。
例:海軍のカンテイが海上を進む
まず「海軍」や「海上を進む」のワードから船らしきものだと分かります。
ゆえに部首は「舟(ふねへん)」と仮定します。
次に『カン』と読む漢字や言葉を書き出していきます。
缶、鑑定、監督…
ここで『監』という部分が『カン』と読むことに気が付きます。
舟と監を合わせると『艦』となるわけです。
同様に『テイ』も
庭、宮廷…と考えると『艇』
ゆえに答えは『艦艇』となります。
このように部首を仮決めして、ひたすら音符に注目しながらいろんな字をあてがっているとそれらしき漢字を作ることができます。
この音符と意符の考え方は部首問題でかなり力を発揮するので、ぜひ身につけておきたいところ。
おすすめの学習の順番
まずは学習の順番を決めていきます。
僕のオススメはこんな感じ!
- 読み
- 四字熟語
- 対義語・類義語
- 同音同訓異字
- 送り仮名
- 熟語の構成
- 漢字書き取り
- 誤字訂正
- 部首
まずは、比較的簡単な読み問題で勢いをつけていきましょう!
四字熟語は配点が30点と高めなのと、馴染みのない言葉が多く、覚えるのに苦労することから早めに対策。
漢字の書き取りを後ろの方にしているのは、前の分野をやっていることで自然と書けるようになっているから。
書き取りは配点が50点と最も大きいので早めに対策しようと思いがちですが、実際はこのように遠回りした方が 自然と漢字が書けるようになっているのでおすすめです。
誤字訂正は書き取りまでしっかりできるようになっていると、文中の違和感に気づきやすくなります。
部首はクイズ感覚ですきま時間に覚えるのがよき!
前述した音符と意符の感覚があれば理解が早まります。
勉強方法
問題集はABCとランクが分かれていますが、基本的には全部覚えます。
とはいえABの出題頻度が高いので、意識の上ではそこの比重を大きく捉えたほうがいいでしょう。
各問題にチェックボックスが付いているので、間違えたらしるしを付けていきます。
/→×のように、間違えるたびに線の数を増やしていきましょう。
何度も間違える部分があなたの弱点であるとともに、伸び代です。
完璧に正解できる問題は何度もやる必要はありませんので、間違えた問題だけを解くようにすれば効率的に学習ができます。
読みの勉強法
- 赤シートで隠しながら読む(ノートには書かない!)
知らない言葉は意味もチェックする - 間違えたら✓印をつける
- 2周目以降は間違えたところだけを繰り返す
繰り返す中で完璧に覚えたものは✓を消していく - 最後に通しで全問チェックして✓がなくなったら完成!
大事なのはノートに書かないこと!
ひらがなをノートに書いても全く意味がありません。
ただひたすら読んで読んで覚えていきましょう!
見開き1ページをゆっくりでも2分くらいでできると思うので、Cランクまでやっても46分で一周できます。
実際はもっとスピーディーにできるでしょうし、勉強が進むごとに間違える問題が少ないので、チェックすべき問題も減り、かなり時短できるはず。
1問も取りこぼしの無いように仕上げ、本番は確実に30点満点を取りましょう。
四字熟語
- 読みながら言葉と意味を確認する。
- 赤シートで隠しながらクイズのように()を埋めて四字熟語をひたすら声に出して答える。
覚えるまで何度も繰り返す。 - 漢字を空書きしながら()の穴埋め部分を答える。
この段階で四字熟語の意味を完全理解し、大体の書き方が分かるようになる。 - 実際に書き取りをやってみて、あやしい問題に✓の印をつけていく
- 2〜4を繰り返しながら完全に覚える
赤シートで隠しながらクイズのように答えるのが楽に覚えられるコツ!
まずは四字熟語それ自体を口頭で穴埋めするところから始めます。
覚える量がかなり多いので、ノートに書かずに空書きを心がけると時短になります。
また、空書きする癖をつけることで、電車の中などノートが広げられない場面でも書き取りの練習をすることが可能。
書き取りの問題にも四字熟語の言葉が出題されるので、この分野をしっかり固めておくと合格に大きく近づきます。
対義語・類義語
- ノートに答えを書いてみて、間違ったところにはチェックマークをつける。
- 間違った理由を場合分けする。
言葉は選べてるけど漢字の書き取りができないorそもそも言葉を選べていない - 漢字の書き取りができない場合は空書きやノートに書いて覚える。
言葉を選べていないのは意味を理解できていないことが原因なので、辞書やインターネットで調べて理解する。 - 間違えた問題を何度も解く
- チェックマークがなくなるまで解いたら完成
この分野もまた、書き取りの問題と出題される漢字が被っているので、しっかり対策すれば自然と書き取りの対策になります。
同音同訓異字
- ノートに問題を解いていき、間違ったらチェックマークを付ける
文章の意味から漢字を推測するのがポイント - 間違えた問題を何度も解いて、チェックマークが全て消えたら完成
特別な対策はいらないので、ひたすら繰り返して覚えましょう。
この分野もそのまま書き取りの対策になるので満点を狙って学習をしたいところ。
送り仮名
- まずは書かずに答えを読む
懐かしいであれば『ナツ・カシイ』のように漢字と送り仮名を区切って読む - ノートに書いて問題を解き、間違えたチェックマークを付ける
- 間違えた問題を周回し、チェックマークが消えたら完成
もし解いていて漢字は分かるけど送り仮名に自信がないという状態のときは、活用形を意識してください。
正答率がぐっと上がります。
読み問題をしっかりやっておけば、送り仮名もさほど苦労はしないはず。
例によってこの分野も書き取りの対策になります。
熟語の構成
- 実際にノートに解いて、間違えたらチェックマークを付ける
- チェックマークが消えたら完成
熟語の構成を以下の選択肢から選ぶ問題です。
- ア…同じような感じの意味を重ねたもの(岩石)
- イ…反対または対応の意味を表す字を重ねたもの(高低)
- ウ… 上の字が下の字を修飾しているもの(洋画)
- エ…下の字が上の字の目的語・補語になっているもの(着席)
- オ… 上の字が下の字の意味を打ち消しているもの(非常)
『不、未、非、無』ノータイムでは打ち消しのオを選択。
1問は出るボーナス問題なので必ず得点すべし!
悩むのはウ『修飾』とエ『目的語・補語』でしょう。
これらは文章にして考えると楽です。
ウの洋画であれば、「ヨーロッパ(洋)の映画」と考えれば、ヨーロッパ(洋)が映画を修飾していることが分かります。
エの着席であれば、『着く→席に』のようにすると「席」が「着く」の目的語になっていることが分かります。
動詞を前に持ってきて英語のような語順にして考えるとイメージしやすいかもしれません。
この分野は暗記ではなく、どちらかというと現場思考を心がけたいところ。
問題を解いていて違和感のある問題を強く覚えるようにして、あとはのぺ〜っと広く浅く覚えつつ、現場で考えましょう。
漢字の書き取り
- 実際にノートに解き、間違えたらチェックマークを付ける
答えのみを書くのがポイント
問題文すべてを書くようなことはしない - チェックマークが消えるまで周回
配点が50点と最も高く、合格のためには満点近く取りたい分野。
でも大丈夫!
四字熟語、対義語類義語、同音同訓異字、送り仮名の範囲とかなりかぶっているので、各分野を押さえておけば、書きの多くの問題が自然と解けるようになっています。
僕は満点こそ逃しましたが、48/50と高得点をとるとができました。
書きの勉強を進めれば進めるほど、四字熟語の分野が合格のカギを握っていることがよく分かります。
誤字訂正
- 実際にノートに解き、間違えたらチェックマークを付ける
- チェックマークが消えるまで周回したら完成
ABCランクすべてやると出題のクセが分かるようになります。
漢字を熟語として覚えておくと間違いに気が付きやすいので、これまで上記の読みから書きまでしっかりやっていれば、文中の違和感に気がつけます。
出題分野の中で最も難易度が高いと個人的には思います。
とはいえ、問題集をしっかりやっていれば「ああ、この漢字ね」といったように同じ問題が出題されるので心配御無用!
身構えてしまいがちですが、かなり同じ問題が出題されます。
部首
- 音符と意符を意識しながら口頭で解き、間違えたらチェックマークを付ける
- チェックマークが消えるまで周回したら完成
簡単そうな分野ですが、いきなり手を付けると単純暗記になってしまい、かなりの苦痛が伴います。
ここで大事なのはやはり、『音符と意符』の見分け。
そして、この漢字は何に関係する漢字なのかという考え方があれば一気に正解に近づきます。
『唇』の部首は?
この場合、部首らしきものが2つあります。
- 辰(たつ・しんのたつ)
- 口(くち・くちへん)
唇の意味を考えたときにどちらの意味に近いでしょうか??
- 辰…とき/日/日がら
- 口…人や動物の器官としての口/しゃべること
このように考えると部首は『口』しかありえません。
また、漢字全体が部首になっているものもあり、これが出たらボーナス問題です!
- 缶(ほとぎ)
- 斉(せい)
- 麻(あさ)
- 亀(かめ)
部首は漢字に馴れきったタイミングの一番最後のほうが習得しやすいでしょう。
まとめ:とにかく一冊を完璧に!
YouTubeで勉強法なんかを見ていると、2冊3冊と複数冊仕上げている方もいますが、はっきりいってナンセンスです。
『史上最強の漢検マスター2級問題集』のカバー率は95%超!
のこり4%強を埋めるために他の問題集をやるのは非効率過ぎます。
それだったら他の資格や他の科目に学習時間を充てたほうが時間の得です。
たしかに載っていない問題が数問本番で出題されましたが、この一冊を仕上げていれば十分に応用で解けますし、そもそも一般常識として解ける問題でした。
合格のためにはひたすら『史上最強の漢検マスター2級問題集』に向き合ってください。
これ仕上げたら絶対合格できますから!
正しい努力を続けていれば、必ず目標達成できる!
できる!
できる!
頑張っていきましょう!
漢検2級の合格体験記はこちら