大学では商学部だったものの、FP資格を取らずにいた僕。
将来のためにとFP資格の取得を決意。
資格試験自体がかなり久しぶりなこともあり、ちょっといろいろ大変だった部分はありましたが、なんとか合格できました。
3級に合格したときの体験記をまとめました。
目指したきっかけ
体系的な『お金』の知識が欲しかった
FP試験のの勉強では、人生に必要なお金の知識を体系的に学べます。
学べる範囲は大きく分けて6分野
- ライフプランニングと資金計画(社会保険や公的年金など)
- リスクマネジメント(保険分野)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税金など)
- 不動産
- 相続・継承
比較的難易度の低い試験ではありますが、学べる内容としてはかなり有意義。
『資格=収入アップ』をイメージする方も多いと思いますが、FP3級は収入アップではなく自分の資産の防衛や将来設計に大きく役立ちます。
日頃ポイ活やコジ活をしている層、将来のためにインデックス投資をしている層には特にオススメしたいですね!
確かな情報と資格をもとに発言に信頼性をもたせるため
悲しいですが、世の中にはどんなに意味のある正しい意見だとしても、無資格の人間の言うことは信用しないといった人が一定数います。
逆に言えば、資格や立場のある人間の言うことは疑いなく正しいと信じ込んでしまうタイプ。
恥ずかしながら親戚にそういう人がおり、苦慮していました。
- 無駄使いはしないものの、常に現金払い(家計簿をつけている)
- 読んでいない新聞を購読(散歩帰りの犬の足を拭くためだけにとっていた)
- 一人暮らしで携帯があるのに固定電話アリ
無駄遣いしない人こそカード払いにしたほうが家計簿代わりになって管理が楽になりますし、ポイントも貯まります。
新聞や固定電話などは必要ないのに契約をしていた模様。
犬の足拭きなんて100均のタオルでもいいものですが、謎の固定観念があったようです。
後日談ですが、FPの資格をとったあとに普段のクレジットカードの使い方や固定費の引き落としについてアドバイスしたところ、あっさり聞き入れられました(^q^)
僕が普段しているポイ活、コジ活などもFPだから詳しいと思っているようです(白目)
なんというか、すごくめでたい人だと思いますが、身内を説得するにも資格はすごく役に立ちますし、家族や親戚にお金のアドバイスや相続の話し合いをする必要がある人はなおさらとっておいたほうがいいです。
信頼度が全然違うので。
個人資産相談業務を受験することに
生命保険の営業などの仕事でもない限りは、個人資産相談業務がいいと思います。
受験者が多いことからも試験の情報が多いですし、実際に家計レベルや個人レベルのお金の知識を得たいと考えているのであればなおさら。
勉強開始時期が中途半端で時間を持て余す
受けようかなあと思ったのが2018年の4月。
時期的に5月試験の申込みが終わっていたため、最短の9月試験を受けることに。
試験まで5ヶ月近くもあり、モチベーションの維持には苦労しました。
例年5月中旬に新しい教科書と問題集が出るので、それを待ってから勉強を開始しようと思ったのですが、早く勉強したかったので18〜19年版を購入。
銀行員の友人に確認したところ、3級の内容なら1年でそこまで大きく制度も変わらないから気にしなくていいと言ってもらったのも大きかったです。
5月初旬からダラダラテキスト読み
テキストが届いてすぐに通読開始。
とはいえ、試験まで4ヶ月以上もあり、勉強のペースもつかめないためかなりダラダラな読み方をしていました。
一気に読めれば一番いいのですが、家でのスキマ時間や会社の休み時間にちょっとずつ読んでいきました。
6月から問題演習へとりかかる
かなりのんびり学習なので、6月の20日くらいからやっと問題演習にとりかかります。
まずはテキストを読み終えたくらいの知識だけで巻末にある過去問題を解くことに。
これが悲しいことにめちゃくちゃ間違えます(絶句
しかし「実際にはこんな問題が出るのかあ」と合格までの距離感を掴むことができました。
この過去問を解いて復習した後から本格的に問題集へと取り組んでいきます。
7月はガチで問題演習
問題集を解いても、最初は本当に恥ずかしいほど間違えました。
問題ベースの学習をしないと、簡単な試験であってもなかなか合格へはたどり着けません。
解いては復習解いては復習を繰り返し、間違った問題にはしるしを付けていきます。
2周目はしるしの付いた問題のみ解いて、3周、4周はもう一度全問を解きます。
以降はそれでもしるしが付いた問題を何度も周回。
1冊の問題集の問題文と答えををすべて暗記するつもりで解きました。
8月には過去問演習も完成!時間を持て余す
8月の中旬には過去問演習も終了。
3級は問題のウエイトが軽く、サクサク回せてしまうので試験までだいぶ時間を残してしまいました。
これはどう転んでも合格だろう。
そんなふうに思っていました。
そう、後に起こる事件など知るよしもなく。
試験本番当日でテンパりすぎて問題発生!?
9月の試験当日の朝はあいにくの雨。
妻が会場まで車で送ってくれることになりました(センキューツッマ!!!)
人生最後に受けた試験は2014年まで遡るので、かなり久しぶりの試験で割と方に力が入っていました。
ポケットに謎の感触、持っていてはいけないものが、、、
会場付近につき、駐車場で降ろしてもらおうと思ったところ
警備員さん『駐車場内には入れませんので、ご協力お願いします』
ぼく『ファ!?分かりました!』
ぼく『んじゃいってくるで!』
妻『分かった!帰り迎えにくるね〜』
…ブーン
ぼく『ここが会場かあ、ここにいるみんな受験者なんだなあ』(当たり前のことを考えつつ、おもむろにジャケットのポケットに手を突っ込みながら)
アカーーーーーーーーン!!!(宮川大輔)
なんとポケットの中に車のカギが、、、
妻がエンジンを切ってしまったら最後、僕がいなければ車は動きません。
しかもこれから西松屋に行くとか言っていたような、、、(ヤバイ)
急いで会場周辺の道路に走っていきましたが、さすがは車、影も形も見えません。
ぼく『アカン!電話や!早く出てくれ!』
〜この電話は電源が入っていないか…〜
アカーーーーーーーーーン!!!(2回目)
そういえば電池切れてるって言ってた(白目)
心臓バクバクで試験どころではなくなってしまいました(^q^)
動揺のあまりトイレに14万円の塊を置き忘れる
絶望に打ちひしがれながらトイレの個室へ。
ぼく『はぁ~、マジでどうしよう』
手を洗って出ようとすると青年に声をかけられました。
青年『これ忘れてないですか?』
アカーーーーーン!!!(3回目)
iPhoneX256GB(ローン支払い途中)を危うく紛失するところでした(^q^)
っぶねーwww
もうメンタル状態が試験どころではありません(早くかえりたい)
試験に臨むの巻
試験室で待つも、空席がチラホラ
試験開始時間間際になっても空いている席がいくつもありました。
勉強不足による本番試験バックレや、寝坊などいろいろ理由はあるのでしょうが、どんな試験でも欠席者は必ずいるものですね。
このことから考えると、実質の合格率は公表よりももっと高そうです。
まったく勉強せずに受験する人、そもそもバックレる人を考えると、まともに勉強して不合格になる割合はグッと低くなることでしょう。
動揺を引きずったまま学科試験へ突入
学科はかなり対策をしていたので自信はありましたが、なにせこの日は朝からてんやわんやで落ち着けませんでした。
ゆえに会場入りしてからの学習はゼロ(ぜ〜ろ〜)
大学入試を思い出しながら心を落ち着けます(全落ちしたことはナイショ)
〜いざ試験開始!〜
全60問の半分は○☓方式、残り半分は三答択一。
見た瞬間正解がわかる問題がかなり多く、ものすごいスピードで解いていきます。
あまりにも調子よく解けすぎて
あっ、これ進研ゼミでやったやつだ!
と思わず口走りそうになりながらも、そこは我慢。
見直しまで完璧にやって、開始1時間で退出。
3級学科は試験時間がかなり余るはずなので、自分のベストを出し切ったと思えたらすぐ午後の試験の準備にとりかかりましょう。
早めにご飯を食べに行くべし!
2級の学科試験が終わると、会場周辺は一気に混みます。
早めの昼休憩でリフレッシュ!
天気も悪く、体も冷えているのを感じていたのでラーメン屋さんへ直行。
白湯系の濃厚な担々麺を食べて体を温めます。
この時間帯に妻とも無事に連絡がつき一安心。
カギがないことに気が付き、そのまま家に直帰したとのこと。
マジでよかった。。。
気を取り直して午後の試験に臨めそうです!
実技試験で謎の問題(全然謎ではない)が出て気絶
まあ、実技といっても特別な記述もなく、ただ答えの番号を答案用紙に書き記すのみです。
全5題、各3問の計15問。
配点は1題10点。
個人資産相談業務なので、保険分野の出題はありません。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・継承
第2問の金融資産運用のところで盛大にやらかします。
第1問解き終わったぼく『ライフプランニングは満点狙えるんちゃうか?結構簡単やな』
第2問ときながらぼく『ファ!?つみたてNISAって何???』
…おわかりいただけただろうか
NISAの非課税期間は5年、年間120万円の投資に関わる利益と配当金が非課税というのは知っています。勉強しました。
つみたてNISAなんてしらねー(^q^)
今となっては自分でも楽天証券で開設したつみたてNISAの口座で積立投資をしていますが、このときはリアルガチでちんぷんかんぷん。
しかも知識的に連動した問題だったので、もう大惨事(^q^)
詳しくは後述する点数を見てください、、、
もう適当に解答を書いて、次の問題へ。
他でカバーするつもりでそれ以外の問題を丁寧に解くことに考えをシフト。
試験終了時間までしっかり見直しをします。
試験終了後、謎の発熱と胸痛
とりあえず学科は合格したであろう手応えを噛み締め、試験が無事に終わったことに安堵。
帰りは小雨の降る中を歩いて帰宅。
家につくと試験のストレスからか、胸の中央部に痛みを感じたのでしばし休息。
この日は解答速報で自己採点で合格を確信をしたのち、気絶同然で就寝。
マークミスがないことを祈ります。
副鼻腔炎を発症
なぜか顔が痛い、鼻も通らない、微熱が数日続くといった苦しい状態に。
あまりにつらいので会社を休んで病院にいくと副鼻腔炎と診断。
完全に治るまでは2週間以上かかりました。
毎日フラフラして本当に辛かった、、、
病み上がりであらゆることへのやる気を失ってしまう
苦しい期間は何もできず、2級のテキスト読みも断念。
数ヶ月続けていた筋トレも中断後はやる気を失ってしまい、その後1年9ヶ月以上習慣化できずに今もいます(2019年6月現在)。
安心して力が抜けるとなぜか熱上げたり風引いたりしますよね?
学科も実技も合格!晴れてFP技能士に!
自己採点で合格するのは分かっていましたが、やはりマーク試験ならではの不安があります。
消した跡が読み取られてダブルマークになる場合も考えられます。
何度も確認しましたが、それでもズレているかもしれない。。。
ドキドキしながら受験番号を入力し、判定を確認。
嬉しい、安心、大好き
合格点数内訳
合格時の点数を晒します。
学科
分野名 | 得点 | 配点 |
ライフプランニング | 9 | 10 |
リスク管理 | 9 | 10 |
金融資産運用 | 10 | 10 |
タックスプランニング | 9 | 10 |
不動産 | 8 | 10 |
相続・事業継承 | 10 | 10 |
合計得点 | 55 | 60 |
全体的に大きな事故もなく、対策に時間を書けた分の成果が出ました。
得点率も90%を超えているので言うことなし!
実技
分野名 | 得点 | 配点 |
第一問 | 10 | 10 |
第二問 | 3 | 10 |
第三問 | 10 | 10 |
第四問 | 7 | 10 |
第五問 | 6 | 10 |
合計得点 | 36 | 50 |
第二問が爆死www
一般NISAの知識しかないまま特攻した結果でやんすwww
2題完答できたので、残りは惰性に近い得点率でも合格。
なにはともあれよかった!
3級の対策方法を別記事にまとめました
実際に独学で勉強した方法をまとめました。
教科書と問題集のみで、通信教育などは一切必要ありません。
コチラの記事を参考にどうぞ!